2018年5月27日日曜日

Hasehawa 1/72 RF-4E Phantom2 (その1)

ファントム祭り、第三弾はRF-4Eです。
まあ、コンボキットですから、EJ改の次はこれになりますわな。
 巧みな機種バリエーションを実現するランナーで、基本的な部品はEJ改と同じでRFの特徴である機首が専用ランナーになる構成です。
でも、要らないパーツが多すぎです。

さっそく、機首回りの製作から入ります。
機首の中に内蔵される偵察用カメラは実機の通りちゃんとパーツがあるのですが、レンズだけの格好であるだけマシと言った寂しい内容です。
現物の写真を参考に、とりあえずレンズ基部のボックスをプラ板で製作。配線も適当に付けましたが、それほどディティールアップにはなっていないような感じ・・・
まあ、見えないからと当初の意気込みはどこへやら。

実機のレンズはちょっと黄色い感じなので、UVレジンでレンズを作ったあとクリアイエローで塗装しました。
今回初めて使いましたが、UVレジンでつくるレンズは簡単で良い感じです。
今までレンズと言えば、某パーツが定番でしたが100円で綺麗なレンズが大量生産できますからこれでは売上げはさっぱりになるでしょう。


実機、 一番前のカメラです。

側面のカメラです。

ショボいカメラを組み込んだら、機首を組み合わせて接着。
側面のガラスはちょっと奥にはまり込んでしまう感じだったので、少し基部をかさ上げしてクリアパーツが若干飛び出る感じで接着し、面一に研磨しました。
接着する前に、断面などを黒く塗っておくべきでしたが忘れてしまいましたのでグレーのプラ色が見えてかっこ悪いです。
でも、実機もちょっとグレーが見えるので良しとしましょう。

研磨が済んだらスキマにゼリー状瞬着を充填して、スキマを埋めてしまいます。
白化しないようにすぐ、プライマーを吹き付けます。

再度研磨すれば面一に仕上がります。

下部のクリアパーツはの窓部分をマスキングテープで型取りして、本体に接着。

マスキングを一旦剥がしてから、クリアパーツにクリアスモークを吹いて、光沢を復活させました。

窓の部分をマスキングして、機体塗装に備えます。

削る・テーパーダイヤモンドヤスリ

スジボリ堂さんのテーパーダイヤモンドヤスリ です。
他の所でも同じようなモノが売っておりますが、巾が2.5mmのものはここしか手に入りません。

厚みと共に、巾が小さいことが使用目的にありますので、購入しました。



#240、#400、#600の3サイズがそろいます。
永らく欠品しておりましたが、再販で手に入れました。

Webページで見るより、現物は雑な作りです。
なんか裁断機でステンレス板を大まかに切って、砥粒をつけただけという感じ。
刻印もズレています。
いいお値段なので、もう少し道具としてこだわりを持って付くってほしいと思うのですが、値段が上がると言われると機能は確保されているので厳しいところ。
企業努力でなんとかならんもんでしょうか。

今までペーパーの細切りなどで苦労していた、狭いところの削り作業が捗るようになりました。
他に代用が思いつかない唯一のモノで、 使い勝手ではお勧めであります。




2018年5月20日日曜日

Hasehawa 1/72 F-4EJ改 Phantom2 (完成)

はい、完成です。
いつもは一気に終わる、デカール貼りの工程で難航しましたが無事完成致しました。

 



今回は珍しくキャノピーオープンで製作したため、シートベルトも初めて自作して取り付けました。
簡単な割に、良い感じなので今後も製作したいと思います。

 お約束の可動部の表現は、今回はエルロンダウン。
いつか、前翼端のスラットダウンも含め、フラップダウン版をつくりたいですね。
こちらも初めて使った市販キャノピーマスキングが残っているので、開発が発表されたプラッツの新作とハセガワのモノを再度購入するのかが問題です。
このハセガワのキットは、プロポーションと意外と合いはいいのですがモールドが浅かったりもう実機のファントムと共に退役をむかえていいキットなので考え物なのです。

前回の1/48(ヨンパチ)のキットと並べてみました。
作っている時はあまり感じなかったのですが、1/72(ナナニー)と並べるとすごく重量感を感じますね。


では、今回の教訓。
・デカールを貼る前はしっかりグロスるべし。
・ギアベイの取り付け場所を確保すべし。

テッカテカにしておけば、今回のようにシルバリングの恐怖を味合わなくて済んだと思います。
また、増槽やギアは真鍮線を打って、事前に組み立ての段取りをしておいたことは良かったのですが、ギアベイが予想外に取り付けずづらく(特に前脚の前カバー)、ここもあらかじめステーを付けるなり組み立て段取りをしておくべきでした。

まあ、総じてたまたま自分も見に行った百吉航空祭で展示された機体のキットをそこそこ綺麗に組み立てられたので、良かったと思います。





Hasehawa 1/72 F-4EJ改 Phantom2 (その10)

最終工程です。

ランディングギアや増槽などを取り付けていきました。
接着は接着面が小さいモノなど一部にセメダインX2を使用しました。
接着剤で充填されるので、スキマがあってもくっつく点と、衝撃を受けてもポロリと取れる可能性が低くなります。

乾燥まで時間がかかるのが難ですが、マスキングテープで仮止めなどをして固定しました。

作業時に先端のピトー管を引っかけてしまいそうなので、ストローの保護具を装着しています。

仕上げコートの前に、リアリスティックマーカーで最後のウエザリングを入れました。
加減が難しいので、今回もあっさり目です。

最後のコーティングは艶コントロールでつや消しクリアーを吹きますが、今回はフッ素配合のGX114を使用しました。

評判通りの綺麗なつや消しに仕上がりましたが、これまで使用していたC-189フラットベース (なめらか・スムース)と大差がないように思えます。
気にしていたデカールのシルバリングと、段差も気にならないレベルになりました。



最後の難関、キャノピー接着はセメダインX2で開始しましたが、なかなか開閉シリンダーも合わせての接着が速乾でないのでうまくいきませんでした。
前席と後席の間のパーツは諦めて両面テープを使用しました。
両面テープはすぐ付くし、剥がせるので失敗がありません。
皆さんはどの様に作業されているのでしょうかね。

正面のシールドはUSAの木工ボンドを使用しました。
国産のモノより硬化が早く、硬くなります。
案の定、写真を撮っている時、少し斜め向いて接着してしまったのに気がつき、剥がしてやり直しました。
木工ボンドも接着面を溶かさないので、やり直しが効きます。
残った接着剤は水でふやかすとすぐになら取ることが出来るので失敗がありません。
乾燥まで固定が不要なモノは、木工ボンドも便利です。


2018年5月13日日曜日

Hasehawa 1/72 F-4EJ改 Phantom2 (その9)

最後で結構、手間を喰っています。

デカールの上からクリアコートしても、予想以上にデカールの段差が気になるのです。
仕方が無いので研ぎ出しに精を出しています。

研ぎ出しはいつもバフレックスを使うのですが、今回はその下の番手に当たるトレックスを使っています。
トレックスもバフレックス同様、切削性が良くクリアー塗膜がサクサク削れます。
平らに削り出すために平滑性が必要なのですが、シートが極薄なのでスチレンボードのブロックに貼り付けて削ると丁度良いあんばいに感じます。



それにしても数が多いので大変です。
下面は手を抜きますが、時間がかかります。
気を抜くと、研ぎ出しはすぐデカールまで削ってしまいます。
数個デカールがなくなってしまいました。

天気も悪くなってきて、塗装も出来ないしここに来て足踏みです。

2018年5月3日木曜日

Hasehawa 1/72 F-4EJ改 Phantom2 (その8)

デカールを貼り終えました。

すべて貼るとうるさくなるかと思いましたが、文字が極限まで小さいのでそれほど目障りでなかったので頑張ってコンプリートしました。

しかし、インストと実物が微妙にパネルラインが異なったり、せっかくつなげてある小さなデカールが結局、モールドと合っていなかったりと、なんだかハセガワの仕事の完成度の低さを垣間見るのでありました。

せっかくクリアコートをしたのに、直前に手直しをしたミストのせいか小さいモノでもシルバリング気味になってしまったのが、オーバーコート後にどうなるのかが少し心配であります。



今回、少し学んだ点を二つ。
このキットに付いているデカールはマークセッターでも軟化がかなり強力に進んでしまい、乾燥後もシワが残ってしまうモノがありました。
このような場合はセッターでも水で薄める必要があるようです。
もしくはセッターを使わなくても済むように、下地をテカテカの平滑面にクリアコートして、定着性だけならデカールフィクサーで済ませると安心ですね。

もう一つは、考えれば当たり前かもしれませんが、余白を後切りする場合は(一旦貼って半乾燥後に、新品の刃で切れ目を入れて余白を剥ぎ取る、最近会得したテクニック)セッターは使えません。
半乾燥時にはもう柔らかくなって、ペロリとは余白部分が剥ぎ取れないからです。
かといって、 デカールフィクサーではシルバリングが少し心配だし、とにかくデカール貼り前にはしっかりと下地を整える必要があると思います。

さて、デカール貼りの他にも最終組立を前に小物類の 準備をしています。
今回、もひとつハセガワにやられたのは塗装指示の抜けている増槽の色です。
まず、305のグレーですべて塗って暗すぎることに気がつき、機体下面色で全塗り直しをしました。
 

しかし、正解はセンタータンクだけは暗い 305グレーだったのですね。
お影で センタータンクはマルチコート塗装になってしまいました。
悔しいので、オマケに補修後も再現しておきました。